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作るのが難しそうな物を見ると作ってみたくなるのが職人の性、試行錯誤しながの物作りは楽しい。上下を別々に作り、その生地をつなぎ合わせて高台を削り、その後別に引いた口を着けるが、磁器土だとチョイ難しい。

右の作品下部に釉のちぢれが有るが、それはこうなる様に材料を調合したため、赤絵の手本は明の呉須赤絵と奥田穎川、豪快な絵付けが性に合っている。

色絵金彩葡萄図平瓶

赤絵獅子図平瓶

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陶硯も随分作ったが、売れたためしは無し。水滴も数多く作った、売れようが売れまいが、そんな事はどうでもいい・・・・。

上は染付葡萄図の筆架。

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水滴

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文鎮三種

今時杯洗を作っても、それが解る御仁は居ない。てんで、サルトリイバラの実を入れ、飾ってみた。

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物創りには遊び心が大切、どうせ作るなら面白い物をと、こんな形にしてみた。この手の急須で注ぎ口が両側にある物を作り、池袋東武デパートでの個展に出品すると、それを面白がって買ってくれたのが、年配の旦那。

汲み出し六種 ・ 昔は茶托に乗せた汲み出しが当たり前だったが、近頃そんな光景はお目にかかれない。なんて書いていたら、桜茶を思い出した。汲み出しの中で開いた塩漬けの八重桜、その桃色が目に浮かぶ。

白磁の小壺三種  この釉薬も半マットの自信作。

有史以来、玉と呼ぶ桐下駄の表面を磨く道具を作った作家は、世界広しと言えどもアタシだけ。浅草の馴染みの履物問屋に一つだけ残っている玉に、ヒビが入っていた。

これを目にして作らねば男が廃ると、頼まれもしないのに作った玉の片割れ。アタシも手前で下駄の鼻緒を挿げるもんで使っているが、こんな事をする下駄屋が今でも居るかどうか

染付葡萄図急須

染付葛図蚊遣り

染付葡萄図蚊遣り

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黒釉金彩文鎮

青磁から飛青磁、それをさらに発展させ幾何学模様のラインを入れ、それだけでは気がすまず、穴を開けてステンレスの板と細い丸棒を取り付けた作品。

その青磁釉も100種類以上試作をした中から選んだ釉薬、アタシが作った釉薬の中では一番手間のかかった物。右のテストピースは、その中のほんの一部。

主原料の長石も何種類か使い分け、それに合わせる他の材料も試行錯誤の連続。この過程は面倒でもあるが反面、世界でただ一つのどんな釉薬が出来上がるかと、期待が膨らむ。

市販の釉薬を当たり前の様に使う自称陶芸家には、こんな楽しみは解るまい。パティシエはクリーム・スポンジを手前で作り、和菓子職人は餡子を作る。てぇ言えば、解るでしょ!!。

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東急本店・銀座松屋・千葉三越・横浜そごうは間に業者を入れない直の契約、てんで、DM制作もアタシがやった。今は版下をパソコンで作れるが以前はスライドでDM用の写真を撮り、版下も写植を打ってもらったりと手間がかかった。

一度池袋東武デパートと銀座松屋デパートでの個展開催日が、重なってしまった事がある。そうならないよう間に入る業者に言っておいたのだが、この日しか空きが無かったからと。仕方ないので午前中は銀座松屋へ、午後からは丸ノ内線で池袋東武デパートへと、エレー忙しかった。

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迫力の有る写真でしょ??これがアタシの工房。二昔以上前は都心の池袋東武・銀座松屋・東急本店の他、千葉三越に横浜そごうなどのデパートで個展をやっていたのだが、デパートにとって売れる作家が良い作家、てぇ訳で・・・。

毎回同じような作品じゃ来てくれる客はつまらないだろうし、何より手前が面白くない。てんで、個展開催日のぎりぎりまで新作を作り、窯出しが搬入当日の朝、なんてぇ事は毎回。そのおかげで、こんな状態だよ、お立会い!!

用意した作品と、窯から出したばかりのまだ暖かい色絵の作品を車に積み、向かう先は池袋東武デパート。もうチョイで搬入口てぇところで、ベンツに乗ったチンピラと道路の真ん中で大げんか。曲がったことが嫌いで若かったアタシだからこその、楽しい思い出。

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此れも売れた事のない香炉。

売れる事を考える前に、作りたくなったら色々な物作ってしまうのが陶物師。

青磁釉の次に作るのが面倒だったのが、この黒釉。それで創った物にステンレスの丸棒・パイプをはめ込んだ。この写真を見てスターウォーズを思い描いたが、これを創ったのはスターウォーズの映画が出来る10年以上前・・・。

遊び心で(・・・・こんな物まで)

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日本画の垂らし込みという技法をヒントに描いた、染付葡萄図の器三種。生地を作るより絵付けにかかる時間の方が、数倍長い。

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こんなもん創って何になる!!って、仰りたいんでしょ??良いじゃありませんか、物創りの職人は、変わった物、変な物を作りたくなるもんですよ。

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湯呑茶碗に飯碗が日常一番多用する食器、てんで、使い勝手を考え、細部に神経を使う。解る奴が見りゃすぐに解るんだが、そんな御仁は近頃はおりますまい。

普段使わぬ鉄釉、折角作ったんだからと焼成方法を変えてみた。釉薬が垂れるぎりぎりまで焼き込んだり、急冷したりの結果が御覧の三種。同じ釉薬でも、焼き方でこれだけ変わる。

色絵油壷五種

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