食器(酒器・その他)
料理は器で食わせろ!てぇ言葉がある。料理を装う器一つで、二割方旨そうに見えるてぇもんだ。器を選ぶセンスも、料理人にとっては大事な要素。
鉄絵草紋蛤鉢
鉄絵折松葉小皿
桜図の鉢5種
染付葡萄図なぶり台鉢
何気なく見ていた懐石料理の本に、上記の扇面向付と一閑人反鉢の写真が出ていた。それはアタシが作品を収めた、赤坂の料亭無量庵の料理。この扇面は、普茶料理で有名な無量庵の主と相談をしながら形を決めた物。
この形に落ち着くまでは、数回の試作を繰り返した。五枚組のお向こうは絵替わり、他に尺と尺二寸の大皿十枚づつの注文をもらった時も、全て違う絵を描いた。どうせ納めるのなら、違う絵の方が先方が喜ぶだろうとの考えから。
染付は焼成ロスが出やすい焼き物、それを見越して四十枚の大皿を焼き上げた。その中の一枚の絵がどうも気に入らぬ、てんで、新たに二枚皿を焼き、後日店に届けた。
鉄絵草紋片口鉢
鉄絵網目鉢、右は重ね焼きをした為、目跡あり。
鉄絵草紋鮎皿
折松葉紋割山椒
鉄絵春・夏・秋・冬文字浅鉢
赤絵漢詩大徳利
赤絵雲堂手筒鉢
呉須赤絵写鉢
蓋物三種、中央・色絵独楽喰籠の見込は、染付葡萄図。
毎年欠かさず作る新海苔の佃煮は、色絵の蓋物に入れる。生海苔は羽田の魚屋で、正月明けに買うのが恒例。水玉四色・つまみの赤を加えて古九谷の五色、絵具は石川県まで出向いて買った。
染付ねじ鉢
色絵水玉四種
色絵山水図手付角鉢
長豆色絵・染付鉢 磁器土が違う為、生地の色がチョイ違って見える。
「真っ黒な焼き締めのぐい飲みで、酒を飲む奴の気が知れねぇ!!」と下戸のアタシは思っている。澄んだ清酒はそれなり盃で飲みたいもんだ・・・・。
小振りの盃で酒を飲み干す姐さんの、喉元が色っぽい。白魚の様な指先で盃に点いた紅をそっと拭い、その指先は胸元の懐紙で一拭き。手にした盃を杯洗ですすいで、「ハイ!ご返杯!」なんて風情は何処へやら。あー、こりゃこりゃ・・・・。
土物盃四種
徳利色々
杯洗二種
色絵水玉紋片口
染付葡萄図片口
染付葡萄図高盃三種
「お銚子一本!」なんて台詞を聞くことがある、それを言うなら徳利が一本。銚子と徳利は別物だが、今じゃ百科事典でも徳利の事を銚子と呼んでいる。
銚子と徳利、並べて見ると形が違うでげしょ!!銚子の柄はステンレスを削りそれを叩いて銀に似せ、ガードレールの支柱に押し当てて曲げたもの。
赤絵雲堂手徳利・染付葡萄図銚子
染付漢詩徳利・色絵水玉紋銚子
白磁マグカップとカップ&ソーサー
染付のオーレカップとカップ&ソーサー
物を作るのが好きなアタシ、料理作りも然り、日々のおまんま作りは欠かさない。
染付網目鉢三種
染付吹墨文字紋四方鉢に糠漬け
染付文人図鉢
桜図なぶり鉢に、若竹煮
観世水に桜割山椒に、蕗味噌
染付草紋七寸皿
染付八つ橋図隅切り角鉢
染付祥瑞一閑人反鉢
料理を作りながら、どの器に盛るかを考える。器を作りながら、出来上がったらどんな料理に使うかとも、考える。
染付扇面向付
染付武蔵野図鉢
青磁なぶり鉢
飛青磁鉢
鉄絵散松葉紋手付鉢
染付盃三種
灰釉鉄絵徳利と片口