彫刻
ワルツ La Valse 2eme version
その城が御覧の写真、安くて良い買い物だと思ったがカミューの彫刻と同じく、何処も興味を示さず。
波 La Vague
奴隷の頭部 Tete d‘Esclave
仕事場の表に転がしてあった創りかけの作品を持ち帰り、家の隅に置くことにした。
レンガを積んで台座を造り、その縁にモザイクを貼る。
銀座松屋デパートでの個展
上はバンドでパーカッションをやっていた頃作った、ウインドチャイム。ステンのパイプを切って穴を開けるだけだが、研磨までアタシがやったのでそれなりに時間がかかった。右の写真はその頃のアタシ、左隅にチョイ写っているのがウインドチャイム。
首にぶら下げているのは、ラピスラズリーに金のチェーンを通しただけの、アタシの作品。
神戸の須磨現代彫刻展で入賞した左の作品には、題名をつけた。それは 今様並人間的思考及行動法。幾つも並んでいるのが風見鶏、風が吹けば一斉に同じ方向を向く・・・・。
SUS7・ニッケル・8-8・304、解る奴には解るが、解らねぇ奴には解らない。半世紀ほど前は解る御仁が居たが、今のご時世、はたして居るのか??
これらの彫刻は研磨以外は全て手前で創った、こう見えてもアルゴン溶接には自信がある。SUS7をピン角に溶接するにはこつがあってね、溶接の真似事をする奴にはできない相談。彫刻作品に題名を着けるのが大嫌い、てんで、一つを除いてタイトルは無し!
ロダンの弟子で、愛人だったカミュークローデルてぇ、女流彫刻家がいた。その彫刻展が以前渋谷であり、その展覧会のキュレーターのフランス人が知り合い。その彼にこの彫刻の持ち主から上記三点の売却依頼があり、その話がアタシの処へ回ってきましてね。
そこで彫刻の持ち主カミューの姪っ子パリス女史に一筆書いてもらい、それと写真などの資料を日本中の近代美術館に送った事がある。間に業者を入れず、直接彫刻の持ち主から買えると言う話に乗ってきたところは一軒も無く、返事が来たのが全体の1/3以下。ただ倉敷の大原美術館から、肉筆の丁寧な断り状が来た。
そのフランス人、ポンピドゥーセンターの開設時からの職員、奴さんにアタシの作品をフランスで何とかしてもらおうと思ったが、奴さんはフランスの城や彫刻を日本で売りたかった様だった・・・・。
彫刻は見る角度によって違った物に見える、そこを考えながら創るのが楽くもあり、難しい処。
そうそう、この作品にも題名をつけた。それは阿吽。
研磨は大森の山研、山ちゃんの研磨の腕は東京一。その山ちゃんのフレキの使い方を目で盗み、研磨の仕方を覚えたのは二十代の終わり。